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キタムラ ヌメ革ブリーフケース

 いつか琥珀の様な飴色になったらいいな、と思いつつ古着屋の棚から拾ったのだが、まだ一度も使っていない。クリームの使い方が悪くむらになってしまったのと、把手の傷みが気になり、どうしたものかと考えながら、二年ほどオブジェと化しているのだ。

 作りは見事で、内側も全面ヌメ革の贅沢仕様。ステッチも正確かつ端正。こばの処理なども流石は鞄屋、と唸ってしまう。

このロゴの部分のふくらみが、堪らなく好きな部分。

今のところ、こういう鞄を持ち運ぶ機会がないのが僕の不幸である。パティーヌ風に染めてしまうことも考えたりするが、矢張りヌメのエージングは憧れる。また暫く、眺めるだけの日々は続きそうだ。

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