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Much Madness is divinest Sense by Emily Dickinson
LACERBA MODERNA
原義に則って、植物の写真など
山百合
里山の百合根は食道楽の物に非ず。猪が食らう。 経験則では、鬼百合より山百合を好むようだ。
桜蘂
桜蘂降る、桜蘂散るの形で季語。 花の盛りと葉桜の間隙に、詩情がある。
蛍袋
紫もあるが、蛍の光と取り合わせるなら、白が美しかろう。 残念ながらこの里に蛍はいない。
姫檜扇水仙
南ア生まれのタフネス自慢。炎暑に棹差す稀有なるオレンジは、この長閑けし里山にはそぐわない。
片栗
外出自粛令の週末、里山に遁れて撮影。 呪わしい人いきれなど此処には未来永劫ない。 悠久の時流れる。
山吹
黄金にも擬せられるこの色味。 存分に味わうなら、矢張り八重咲に限る。
苧環
稲穂ではないが頭を垂れて咲く奥床しさに胸打たれる。 西洋苧環には上向きに咲く種もあるが、馴染まない。
胡蝶花
射干は檜扇を指し、胡蝶花にはパンジーの意もある。著莪は字面が醜い。どう書くか悩みどころだ。 曼殊沙華と同じ三倍体。 薄気味悪さが癖になる。
姫射干
胡蝶花と比べると花弁の鋸歯がない。毒々しさ幾分和らぐ。
蕗の薹
食べ頃は逸しているが、春の芽吹きに頬緩む。
梔子
薔薇と見紛う様な八重。 匂いも強烈で、萎れてなお芬々である。
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