衒いなく、気取らない装いも必要だ。が、あまり堕ちるのも考え物である。そんな時は、ヨーロッパの知られていないブランドのスニーカーを選ぶのはどうだろう。
捻った品揃えの店で安価に手に入れたら、さも無銘の運動靴であるかのように履くのだ。
僕の選択は、ポルトガルのAmbitiousである。
毛足の短いスエードと、同色スムースレザーのコンビ。ミドルカットが秀逸である。
艶消しで、ダメージ加工が施されたゴールドの鳩目も気に入っている。
革靴も作っているメーカーだけあって、造りもなかなか良い。何より鳥渡派手でありながら、人と被らないのが魅力だ。